1 ヨガは哲学と科学
同僚などに「私はヨガをやっている」と言うと、100%といっていいほど、体操のヨガをやっていると思われてしまう。でもこれが世間一般的なヨガに対するイメージなのだろう。
そこでもう少しヨガの全体像を皆さんに分かってもらうために、相川圭子著「瞑想でキレイになる」から引用・抜粋して説明していこうと思います。どうぞお付き合い下さい。
1 ヨガは哲学と科学
日本や欧米でヨガといいますと、美容と健康のためのエクササイズとして広く知れわたっています。
この健康法は、単なるエクササイズではありません。
見た目は美しい体操なのですが、それは深い叡智からの産物です。ヨガの偉大さを知らずに気楽に行ったとしても、その効果は絶大です。
ヨガはアーサナの美しさや呼吸法のほか、かくれた素晴らしい教えがあります。道徳的教え、心のコントロール、からだのコントロール、霊性の開発、さらには瞑想と悟りへの教えです。
ですから、本来のヨガは、さまざまなポーズができればよい、というものではないのです。
つまり、ヨガは完全なる人間をつくる実践の哲学なのです。
知性、理性、感性、体力と全体にバランスがとれ、正しい機能を獲得するための科学的な行なのです。
それら以外に、ヨガは呼吸も大切ですし、どこに意識を向けるか、どのような意識状態を保つかもとても重要です。
心を平和にする瞑想も含まれています。
そして、ヨガは、からだと心をキレイにするだけでなく、からだと心を支える「存在の源泉」と調和をはかり、さらに進化させるシステムでもあるのです。
そのため、瞑想は、たんにヨガの体系のなかに含まれているだけではなく、最高位のメソッドとして、きわめて重要な位置をしめているのです。
引用:瞑想でキレイになる